総本山仁和寺の仁和伝法所にて新井弘順師による「御室相承相応院流声明について」の講義が行われました。新井先生は豊山声明の能化として著名であり種智院大学・国立音楽大学等で教鞭をとられておられますが、個人的には毎年行われている涅槃会の会でもお世話になり親しく御指導いただいております。
相応院流声明とは仁和寺第五世覚性法親王の流れを汲む声明で、久安年中に真言諸流の声明を校合した際、本相応院流(覚性法親王)・新相応院流(能覚法印)・醍醐流(定遍権僧正)・進流(観験上人)の四流に定められたといわれています。当時の声明がどんなものであったのかは今となっては判りませんが、たいへん興味深い話であり有難く受講させて頂きました。


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